習近平の重要な文章『高品質で十分な雇用の促進』を学ぶ

　　雇用は最も基本的な民生であり、人民の切実な利益に関わり、経済社会の健全な発展に関わり、国家の長期的安定に関わります。我々の党はこれを常に高く重視しています。党の第18回全国代表大会以降、党中央は雇用の仕事を治国理政の重要な位置に置き、雇用優先政策を強化し、雇用促進メカニズムを整備し、外部の圧力や内部の困難、特に新型コロナウイルスのパンデミックによる厳しい挑戦に効果的に対処してきました。都市部の新規雇用は年平均1300万人、都市部の調査失業率は低水準を維持し、14億以上の人口を持つ発展途上国で比較的十分な雇用を実現し、民生の改善と経済の発展に重要な支えを提供しています。この過程で、我々は新時代の雇用の仕事の法則に対する理解を深め、多くの経験を蓄積しました。主なものには、党の雇用に対する全面的な指導の堅持、雇用を民生の根本とすること、雇用優先戦略の実施、発展を通じて雇用を促進すること、雇用の容量を拡大し、雇用の質を向上させることの結合、重点群体の雇用を重視すること、起業による雇用の促進、公平な雇用環境の構築、調和の取れた労働関係の構築などがあります。これらの経験は非常に貴重であり、長期的に堅持し、不断に豊かに発展させる必要があります。

　　同時に、雇用の仕事は依然として多くの顕著な矛盾と問題に直面しています。我が国の発展は戦略的な機会とリスクの挑戦が共存し、不確実で予測困難な要因が増加する時期に入り、成長を安定させ、雇用を安定させる圧力は常に存在します。人口の少子化、高齢化、地域の人口の増減の分化、経済のデジタル化転換などの傾向が雇用に与える影響は徐々に深まっており、構造的な雇用の矛盾がますます顕著になっています。人民は高品質な生活を求めるニーズが高まっており、雇用の質を向上させることは労働者の切実な願望となっています。

　　党の第20回全国代表大会は、雇用情勢の新たな変化を科学的に把握し、人民の新たな期待に応え、高品質な発展と全ての人民の共同富裕を着実に推進することに焦点を当て、高品質で十分な雇用を促進するための重大な配置を行いました。マクロレベルでは、高品質で十分な雇用は主に雇用機会の充実、公平な雇用環境、雇用構造の最適化、人と職のマッチングの効率性、労働関係の調和などを含みます。ミクロレベルでは、高品質で十分な雇用は主に労働者が単に仕事を持つだけでなく、安定した仕事、合理的な収入、信頼できる保障、職業の安全などを表します。もちろん、これは非常に高い要求であり、段階的なプロセスでもあります。全力を尽くし、実情に応じて行動する必要があります。人民の積極性、自発性、創造性を十分に引き出し、努力して幸福な生活を創造するよう導く必要があります。労働なしに得ることはできず、安易に享受することはできません。

　　高品質で十分な雇用を促進することは、新時代の新たな旅路における雇用の仕事の新たな位置付けと使命です。人民中心の発展思想を堅持し、労働者の自主的な雇用、市場による雇用調整、政府による雇用促進、起業の奨励の方針を全面的に実施し、高品質な発展を基盤とし、雇用優先戦略を先導し、雇用優先政策を強化し、雇用制度とメカニズムの改革を深化させ、雇用の質の効果的な向上と量の合理的な成長を持続的に促進し、多くの労働者の獲得感、幸福感、安全感を高め、中国式現代化を通じて強国建設と民族復興の偉業を推進するための強力な支えを提供します。ここで、私は5つのポイントを強調します。

　　第一に、常に雇用優先を堅持します。新しい発展理念を揺るぎなく実施し、高品質で十分な雇用を経済社会発展の優先目標としてより意識的に位置付け、高品質な発展の過程を雇用の質の向上と拡大の過程とし、発展の雇用創出力を高めます。地域に応じた新しい質の生産力を発展させ、伝統産業を改造・向上させ、新興産業を育成・拡大し、未来の産業を配置・構築し、現代的な産業体系を整備し、より多くの高品質な雇用を創出するよう努めます。雇用を吸収する能力の高い産業や企業の発展を支援し、雇用の容量を安定させ、拡大します。経済社会の発展の新たなトレンドと人民の高品質な生活の新たな期待に応じて、社会分業を細分化・最適化し、新しい業態や新しいモデルを大いに発展させ、新しい職業系列を積極的に発掘・育成し、新しい雇用の成長点を開発します。重大な政策、重大なプロジェクト、重大な生産力の配置が雇用に与える影響を評価し、財政、貨幣、投資、消費、産業、地域などの政策と雇用政策を調整し、連携させ、雇用に優しい発展方式を構築します。

　　第二に、構造的な雇用の矛盾を解決することに注力します。人材の供給と需要の不一致は、現在我が国の雇用分野が直面している主要な矛盾です。この矛盾を解決するためには、質の高い、総量が充実し、構造が最適化され、分布が合理的な現代的な人材を迅速に形成することが重要です。新たな科学技術革命と産業変革に適応し、人材の発展トレンドを科学的に判断し、教育、訓練、雇用を統合的に管理し、高等教育の専門と資源の構造を動的に調整し、職業教育を大いに発展させ、終身職業技能訓練制度を整備し、職業教育と普通教育の統合、産業教育の融合、科学教育の融合を推進し、人材開発の先見性、対象性、有効性を高めます。供給と需要の接続メカニズムを整備し、人と職の適合を図り、適材適所を実現し、雇用の質と安定性を向上させます。宣伝教育を強化し、全社会に正しい雇用観を確立させ、「職業に貴賤はなく、労働は尊重される」、「三百六十行、行行出状元」、「基層雇用も同様に素晴らしい」といった雇用創出に有利な良好な世論環境と包容的な社会環境を醸成し、新しい雇用観念で新たな雇用の天地を開きます。一部の業界で大きな人手不足が発生している原因を深く分析し、有効な補填策を見つけ、「仕事はあるが人がいない」という問題を解決するために、「人がいるが仕事がない」という問題に取り組みます。

　　第三に、重点群体の雇用支援政策を整備します。高校卒業生などの若年層の雇用を最優先事項とし、学んだことを活かせる雇用の場をより多く開発し、若者が重点分野、重点産業、都市と農村の基層、中小企業での雇用創業に参加することを奨励し、市場化・社会化された雇用のチャネルを広げ、若者の雇用水準を全体的に安定させる必要があります。新型都市化と農村の全面的な振興を推進する中で、外出しての雇用と地元での雇用を重視し、農民工の雇用を促進するために多様な手段を講じ、外出した人材の帰郷や都市の人材の農村での創業を重点的に導きます。貧困から脱却した人々の就業規模と収入を安定させ、失業による大規模な貧困の再発を防ぎます。高齢者、障害者、長期間失業している人々などの雇用困難群体への支援を強化し、雇用支援策を実施し、公益的な職を有効に活用し、零雇用家庭を動的にゼロにします。退役軍人や女性などの群体の雇用の仕事をしっかりと行います。

　　第四に、雇用制度とメカニズムの改革を深化させます。市場が人材の配置において決定的な役割を果たすことを十分に発揮し、政府の役割をより良く発揮し、雇用の質を向上させ、雇用の容量を拡大し、雇用構造を最適化する上での障害を解決することに注力します。雇用公共サービス制度を整備し、全ての人に行き渡り、全過程を通じて、全地域に広がり、便利で効率的な全方位の雇用公共サービス体系を構築し、雇用公共サービスのアクセス性と均等化、専門化のレベルを向上させます。起業による雇用促進の保障制度を整備し、起業サービスを最適化し、起業の質を向上させます。統一的で規範的な人材市場体系を整備し、公平な雇用環境を醸成し、労働力や人材の流動に影響を与える制度的な障害を断固として排除し、誰もが努力によって自己発展を実現する機会を持つことができるようにします。

　　第五に、労働者の権利保障を強化します。労働法規を整備し、新しい雇用形態の労働基準を規範化し、社会保障体系を整備し、労働者の労働報酬、休暇、労働安全、技能訓練、社会保険、福利厚生などにおける合法的権利を守ります。柔軟な雇用や新しい雇用形態の労働者の権利保障を強化し、職業災害保障の試行を拡大し、経験を迅速にまとめ、制度を形成します。市場監視と労働保障の監察・執行を強化し、雇用差別、未払い賃金、違法解雇などの乱れを効果的に解決します。

　　雇用は家庭の問題であり、国の問題でもあります。各級の党委員会と政府は、雇用を民生の最重要事項として捉え、組織的な指導を強化し、制度とメカニズムを整備し、協力を強化する必要があります。中国の雇用理論体系を迅速に構築し、中国の雇用の物語を積極的に語り、我が国の雇用分野における国際的な発言権と影響力を効果的に高める必要があります。